籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「なんで…、そんなに妃候補にこだわるの?」

「そんなの決まってるじゃないですか!権力のある強い男、なおさら顔もいいとなったら女なら惚れないわけないっすよ!」


たしかに十座には、喧嘩の強さとこのRULERをまとめるカリスマ性があることは認める。


だけど、要は親の権力を使って好き放題してるだけじゃない。

わたしには、なにがいいのかまったくわからない。


「ボクも女だったら、妃候補の座を狙ってたでしょうね〜。でも残念ながら男に生まれたので、強い総長がいる強い暴走族に入りたくてRULERを選びました!」


そう言って、熱く語る銀髪の男の子。

素直でいい人そうだから、こういう敵対関係として出会わなければ、きっと仲よくなることができたのだろうけど。


そういえば、あの黒髪の男の人――。