RULERはこわい人ばかりだと思っていたから、こんな無邪気な人もいることに驚いた。
「美〜鳥サン!」
「…な、なんですかっ」
ぴょんっと跳ねてわたしのところへやってくるものだから、わたしはあからさまに警戒する。
「そんなに身構えなくても大丈夫ですって〜。ボク、美鳥さんの味方ですから♪」
「…味方?」
「そうです!妃候補には世話役が1人つきます。それがボクです!ここでの生活で困ったことやわからないことがあれば、なんでもボクを頼ってください♪」
ということは、『世話役』とは言っているけど、要は『見張り役』ということなのだろう。
わたしがここから逃げ出さないための。
だから、決して味方ではない。
だけど、憎めない笑顔にどうも調子が狂う。
「美鳥。裕一はそんなだが、騙くらかそうとしたって無駄だぞ。そいつも立派な幹部の1人だからな」
「美〜鳥サン!」
「…な、なんですかっ」
ぴょんっと跳ねてわたしのところへやってくるものだから、わたしはあからさまに警戒する。
「そんなに身構えなくても大丈夫ですって〜。ボク、美鳥さんの味方ですから♪」
「…味方?」
「そうです!妃候補には世話役が1人つきます。それがボクです!ここでの生活で困ったことやわからないことがあれば、なんでもボクを頼ってください♪」
ということは、『世話役』とは言っているけど、要は『見張り役』ということなのだろう。
わたしがここから逃げ出さないための。
だから、決して味方ではない。
だけど、憎めない笑顔にどうも調子が狂う。
「美鳥。裕一はそんなだが、騙くらかそうとしたって無駄だぞ。そいつも立派な幹部の1人だからな」



