籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

ところが、十座は怒るどころか、なにを思ったのかニヤリと微笑む。

ギラついた瞳で、舐めるようにまじまじと見つめられる。


…こわい。

気持ち悪い…。


でも、今だけの我慢。

この時間に耐えさえすれば、十座から解放されるはず。


「ねぇ、十座〜」


そのとき、妃候補の1人である金髪の女の子が後ろから十座の腰に手をまわしてきた。


「そんなどうでもいい女なんて放っておいて、早くあっちで――」

「うっせぇ、ブス」


そう言うと、突然十座は金髪の女の子を床へ突き飛ばした。


「…い、いったぁ。…なにするのよ、十座!」

「オレの名前を気安く呼ぶんじゃねぇ。この寄生虫女がっ!」

「…寄生虫ですって!?」

「だってそうだろ?オレにベタベタくっついてきやがって」

「そんなの…当たり前でしょ!あたしは十座の妃候補なんだから!」