籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

その反対側にいる金髪のふわっとした髪質のボブの女の子の首には、銀色のトップがついたチョーカーが。


見ているこっちが恥ずかしくなるくらい、十座に抱きついたり指を絡めたりしている。

十座も人前だというのに、まんざらでもない表情だ。


RULERのメンバーからは一目置かれ、近寄りがたいオーラを放つ十座にあんなにベタベタできるということは――。


『十座さまのそばにいることを許された特別な女のことだ』


あの人たちが…十座の妃候補。


十座はゆっくりと立ち上がると、わたしのほうへ歩み寄ってくる。

とっさにわたしは後退りをする。


「逃げるな。顔をよく見せろ」


顔全体を包み込むように大きな右手で両頬をつかまれ、無理やり顔を上げさせられる。

わたしはせめてもの抵抗として、十座を睨みつけた。