籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

姫狩りとして、RULERに連れ去られたら最後――。

もう戻ってはこれないと思っていた。


だけど、わたしが正式な妃候補として選ばれなければ…帰れる。

元の生活に戻ることができるんだ…!


わたしの中に、少しだけ希望の光が見えたような気がした。


一番奥の部屋に着くと、扉の前でRULERのメンバーがくるりとわたしのほうへ振り返る。


「この奥にオレたちの総長、十座さまがお待ちだ」


扉が開け放たれると、広々とした空間が広がっていた。


照明は、この洋館にマッチしたランプやろうそくの灯り。

そして、廊下からまっすぐに続く赤いカーペットの先に見えたのは、天に向かって長い背もたれが伸びる玉座。


そこに、1人の大柄な人物が座っている。


「待っていたぞ、RISEの姫」


低い声で不気味に笑う、その男。