籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「だ…、だれ!?」

「越前美鳥だな。お前を迎えにきた」

「迎え…って、どういうこと…!?」

「いいから、オレたちといっしょにきてもらおうか」


2人の男はわたしの両脇を抱えるようにして、ずるずると黒いセダンへ引きずっていく。


「やめて!離してっ…!!」

「離すわけねぇだろ。おとなしくしろっ」

「悪いようにはしない。お前は、大切なRULERの(きさき)候補だからな」


――RULER。


その名前を聞いて、悔しいけれど抵抗するのをやめた。


相手がRULERなら、あきらめるしかない。

わたしがRULERのもとへ行くのが…『姫狩り』の条件なのだから。



* * *



しばらく車に乗せられ、着いた場所――。


そこは、『セレブ校』として噂され、『通ってみたい学校ランキング第1位』に毎年選ばれる不動月学園だった。