籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「ありがとう…玲!」


うれし涙が頬を伝った。



玲が十座を倒したことにより、RULERの総長は玲となった。

十座の強さに憧れRULERに入った大半のメンバーからは、もちろん玲は受け入れられなかった。


しかし、強い者が王者。

それがRULERでの決まりだ。


だれがなんと言おうと、トップに立った玲が総長に変わりはない。


玲は前に言っていた。


『…総長になって、やらなきゃならないことがあってな』


玲が総長になって、成し遂げたかったこと。

それは――。


「総長命令だ。今この場をもって、RULERを解散する」



* * *



あれから、もう1ヶ月がたった。


「美鳥、行くぞ〜」

「待ってよ、お兄ちゃん…!」


わたしは玄関で慌ててローファーをはくと、お兄ちゃんといっしょに部屋を出た。