籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「そしてこれが、潰されたRISEの分だ!」


十座が一方的にやられる光景は初めてで、RULERのメンバーたちはあっけにとられていた。


「…十座さまが、…負けた?」

「そ、そんなの…嘘だ!嘘に決まってる!」


今の状況が理解できず、玉座の間はパニックに陥る。

最強だと言われてきた十座に仕えてきたRULERのメンバーたちにとっては、受け入れがたい光景だろう。


しかし、これがすべて。


勝者は――、玲だ。



* * *



「…玲!」


十座との一騎打ちを制した玲に、わたしは駆け寄る。


「美鳥…!」


玲は振り返ると、わたしを強く抱きしめた。


玲がここにいる。

それをたしかめるように、わたしも強く強く玲を抱きしめた。


「そうだ…!早く腕を処置しないとっ…」