籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

そのあとに、ぞろぞろとガラの悪そうな人たちも入ってきた。


「なっ…なんなの、あんたたち…!」

「どうもはじめまして、と言ったほうがいいのか?オレたちはRULER」

「…RULER!?」


RULERは出入り口を塞ぐようにしてたまっていて、わたしたちはホールの奥へと追いやられている状況。

これでは、RISEの逃げ場がない。


「もしかして、またRISEを襲いにきたんじゃ――」


こんな数日のうちに、弱ったRISEに攻め込むなんて。

…どこまで卑劣なやつらなの。


しかし、なぜか緑髪の男からはクックックッと笑い声がもれている。


「…なにがおかしいの?」

「べつにオレたちは襲撃しにきたんじゃねぇよ」


話の意図がわからず、わたしは顔をしかめる。


「“襲撃”じゃなくて、“交渉”だ」