籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「当たり前だ。俺の命にかえても、必ず美鳥を守るって誓ったんだから」

「…くだらねぇ。だが、どうやらここまでのようだな。もうお前の左腕は使えねぇ。もともと動かねぇ右腕だけでオレさまに勝てるわけねぇだろ」


…悔しいが、十座の言うとおりだ。

ほぼガードしかできない右腕だけじゃ、十座を倒すなんてことは不可能。


「やっぱりお前じゃ無理なんだよ。もう二度と俺に逆らえねぇように、両腕とも再起不能になるまでズタズタにしてやるよ!」


負傷した玲に、十座は容赦なく飛びかかる。

ナイフで刺された左腕を押さえる玲は、もう力が残されていないのか動こうともしない。


「玲!これで終わりだぁ!!」

「…玲っ!!」


玉座の間に、十座とわたしの声が響き渡る。


――次の瞬間。


その場にいただれもが息を呑んだ。