籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「このRULERへきた時点で、お前の人生はオレのもの。だから、オレが終わらせてやるよ」

「やっ…やめて、十座――」

「てめぇがオレさまの名前を気安く呼ぶんじゃねぇ!!」


十座がナイフを高く上げると、その切っ先をわたしに向かって振り下ろした。

わたしはとっさに身構えながら、ぎゅっと目をつむった。


――そのとき。


「……くっ………!」


そばで小さなうめき声が聞こえる。

はっとして目を開けると、玲がわたしをかばうようにして包みこんでいた。


「玲…!邪魔しやがって!」


十座がナイフを引き抜くと、そこには赤い血がついていた。


「…玲!?」

「大丈夫だ…、たいしたことない」


玲は右手で左腕を押さえる。

左腕のブレザーには血がにじんでいた。


「そうまでして、美鳥を守りてぇのか!?」