籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

玲と十座の圧倒的な力の差をまざまざと見せつけられた。


この場だって、きっと十座が有利だ。


…だけど、…それでも。

勝って、わたしをこの鳥籠の中から連れ出して…!


十座の重い拳が玲の顔面目がけて容赦なく飛んでくる。

食らえば致命的になる攻撃だが、それを見切った玲は次々とかわしていく。


あきらかに、この前の玲とは動きが違った。


「…てめぇ!ちょこまかしやがって、うぜぇんだよ!!」


十座の強烈な一発が頬に入るも、それを右腕で止めた玲がカウンターで左の拳を十座の頬にめり込ませる。


十座が殴られ、RULERのメンバーたちから声がもれる。


この流れだと、玲があの十座を押しているように見える。

再び目的を見出した玲の瞳には、迷いなんてなかった。


ただ目の前にいる十座を――。