籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

玲は言葉を絞り出すようにしてつぶやくと、十座を睨みつけた。


「俺は、RISEの総長!RULERを潰すためだけに、RISEを捨ててここへきた」


その発言に、玉座の間がどよめく。

十座でさえも、驚いて目を見開けている。


「…RISEの総長だと!?」


十座は瞬時にわたしに目を向ける。


「なるほどな…。だから、RISEの姫の美鳥は特別だったってことか」


舌打ちする十座。


「俺はここで、数々の族のところへスパイとして潜入した。だがな、そもそも俺の潜入を許していたのはこのRULERのほうだったんだよ!」


服従していたと思っていた玲が、最初から裏切っていたという事実を知って、十座の表情がみるみるうちに鬼の形相へと変わっていく。


「俺の目的は、姫狩りの標的からRISEを外すことだった。…だが、できなかった。こうなってしまった今、お前から美鳥を奪い返すために俺はこの場にきた!」