籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「俺は…、絶対にやらなければならないことがあってここへきた」

「あ?なんだそれは?」


苛立ちながら舌打ちをする十座に、玲は深呼吸をする。


「三度目の正直…。俺とタイマンを張ってほしい」


まっすぐ、そして鋭い瞳で十座を捉える玲。

その表情に、一切のくもりは見られなかった。


「三度目の正直だと?…ハッ!何度やっても結果は同じだよ」


バカにしたように鼻で笑う十座。


「…オレは今、怒り心頭中だ。今度の今度こそは手加減できねぇぞ。間違って殴り殺しちまうかもしれねぇ。そうなる前に、おとなしく自分の部屋へ――」

「今さら命なんて惜しくねぇよ。それを投げ出す覚悟で、俺はRULERへ入ったんだからな」

「…なんだと?」

「言っておくが、十座。俺は一度たりともお前に忠誠を誓ったことはない。…誓えるわけねぇだろ」