籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

玉座の間の扉が勢いよく開け放たれる。

その音に驚いて、その場にいた全員が同じ方向に目を向けた。


「…なんだ?」


目を細め、睨みつける十座。


RULERのメンバーたちの隙間から見えた光景に、わたしは思わず息を呑んだ。


「ハァ…ハァ…ハァ…」


肩で息をしながら、ゆっくりと顔を上げる人物。


「やっぱり、美鳥は渡せねぇ…!」


なんとそれは、まぎれもなく今の今までわたしが頭の中に思い浮かべていた――愛しい人。

玲だった!



「…玲だと?」


十座はあからさまに不満そうな顔を浮かべ、玲のほうへ向き直る。


「玲、なにしにここへきた?てめぇには、部屋から外へ出ることを禁じたはずだ。しかも、よりにもよって大事な式をぶち壊しやがって…」


十座はギリッと唇を噛むと、周りにいたRULERのメンバーに指示を出す。