籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

〈…うん!わたしもみんなに話したいことがあったから〉


雅人くんからの電話を切ると、わたしはRISEのアジトへと向かった。


着いたらみんなに伝えよう。

わたしは、RULERへ行くと。



* * *



「…ごめん、遅くなって!」


アジトへ着くと、ホールにいたメンバーたちははっとしてわたしに目を向けた。

そして、なぜかばつが悪そうに目をそらす。


どこか…いつもの雰囲気と違うような気がする。


不思議に思いながらも、雅人くんのもとへ。


「雅人くん!」

「きてくれたんだ、美鳥ちゃん」

「もちろん。わたしも話があるんだけど、先に雅人くんたちの話を――」

「おーおー。ようやくお目見えか、RISEの姫さま」


突然背後から不気味な低い声が響いて、驚いて振り返った。


そこにいたのは、サングラスをかけた緑色の髪の人。