籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

結婚式といってもRULER内で行われる式のため、着ているのは不動月学園の制服。

それが、この儀式における正装だ。


「美鳥。ついにこの日を迎えたな」


わたしの前には十座。

向かい合うわたしたちを囲むように、RULERのメンバー。


覚悟はできている。

それに、悔いはない。


この身が十座に穢されようとも、…もう大丈夫。

玲がわたしのすべてを満たしてくれたから。


「十座さまの永遠の妃になる証として、誓いの口づけを」


わたしは十座の腕にそっと手を添えると、つま先立ちをして十座に口づけを求めた。

十座も満足そうに微笑むと、わたしの顎を持ち上げる。


十座の妃となるわたしのことなんて、どうか忘れて。

…さようなら、玲。



十座と誓いの口づけを交そうとした、――そのとき!