籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「わたしは、玲のことが好き…!記憶を失くす前も、失くしてからも。そして、記憶を取り戻した今でも…!」


玲への想いが、涙となって止めどなくあふれ出す。


「もし、明日十座にわたしのすべてを奪われたとしても、わたしは玲のことをずっとずっと――」


そのとき、突然唇を塞がれた。

驚いて目を見開けるわたしの目の前には、瞳を閉じる玲の顔――。


「…美鳥、もういい。お前の気持ちは十分伝わったから」


玲はやさしく微笑みながら、わたしのこぼれる涙を指ではらう。


「…もう美鳥には会わないつもりだったし、会えないとさえ思っていた。それなのに…、お前から会いにこられたら…俺はっ」


玲はため息まじりに言葉をもらすと、再びわたしの唇を奪った。

これまで明かすことのできなかった想いをぶつけるように、深く、激しく。