籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

その言葉に、はっとした表情で玲が瞬時に顔を向ける。


「…その話、どこからっ…」

「お兄ちゃんから聞いたの。すべてを話してくれたよ」

「壮馬っ、あいつ…」


唇を噛む玲。


「わたしは玲と事故にあって、…わたしは玲だけの記憶を失くした。玲は右腕を負傷して、その腕じゃわたしを守ることはできないと考えて、自ら身を引いたんだよね…?それで、陰からわたしを守ろうとRULERへ入ったんだよね…?」


わたしはすべて知っている。

だから、もう…他人のフリをするのはやめて。


「わたし、…思い出したの!すべてではないけど、玲がわたしにこの指輪をくれたときのことを…!」


月明かりを背にした玲の表情は暗がりで見えない。

玲がなにを考えて、なにを思っているのかわからない。


でも、わたしは…わたしの思いを届ける。