籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

でも、今はそんなことはどうだっていい。

わたしははやる気持ちを押さえ、ある場所へと向かった。


その場所とは、もちろん玲の部屋。


わたしはドアノブを静かにひねる。


玲の部屋には、鍵がかけられていないことはわかっていた。

十座に負け、RULERでの飼い殺しの運命を受け入れた戦意喪失の玲が、今さら反旗を翻すとも考えられていなかったから。


玲の部屋の中をのぞくと、窓際に人影が見えた。


「…だれだっ」


わたしの気配に気づいてすぐに振り返る。

わたしは、その姿を見て思わず瞳にじわりと涙が浮かんだ。


「どうしてっ…、お前がこんなところに…」


そう言って驚いて歩み寄ってきたのは、わたしがずっと会いたくて会いたくて会えなかった…愛しい人。


「…玲っ!」


わたしは、玲に向かって抱きついた。