籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

わたしは、そのすべてを受け入れた。


なぜなら、わたしには成し遂げたいことがあったから。

そのためなら、わたしはなにをされたって…我慢できる。



そして、ようやくその日が訪れた。


――2月28日。

十座との式前夜。


あと数分で日付を跨ぎ、2月29日を迎えようとしていた。


みんなが寝静まり、静寂に包まれた寮の中。

わずかな月明かりが雲の隙間からもれるだけで、辺りは闇に染まっていた。


わたしはベッドから抜け出すと、そっと部屋のドアへと近づいた。


緊張でバクバクと荒ぶる胸に手をあてながら、ゆっくりとドアノブをひねると――。


…ガチャ

開いた…!


しかし、しんと静まり返った寮の中では大きすぎるくらいの音がして、わたしは一瞬息を止める。


その他に物音がしないことを確認し大きく深呼吸すると、わたしは慎重にドアを開けた。