籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

だけど、そんな十座の背中にわたしは腕をまわした。


「ごめんなさい…、心配させてしまって。でも、もう大丈夫だから安心して」

「そうか、それならよかったが…」

「まさか、あなたがそんなにわたしのことを想ってくれているなんて…知らなかった。今まで反発ばかりして…ごめんなさい」


わたしは、十座の耳元で柔らかくささやいた。



それからというもの、わたしは十座の妃となるため十座に尽くした。

言われたことを素直に聞き入れ、十座が求めるのならそばにいて。


「美鳥、…どういう風の吹き回しだ?最近、妙に従順じゃねぇか」

「気づいたの。あたなのわたしへの愛の深さに。これまでの自分がどうかしてた。わたしは、あなたに選んでもらえて…とっても幸せ」

「かわいいこと言うじゃねぇか。そんなこと言われたら、今すぐこの場でお前を――」