籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

夢の中だったけど、とても幸せな時間だった。

ずっと見ていたい夢だった。


――待って…、違う。

あれは、夢なんかじゃない。


夢にしては鮮明で、初めて見るというよりはどこか懐かしくて――。


そう。

あれは、わたしの記憶だ…!


わたしが実際に玲と迎えた、13歳の誕生日の記憶。


お兄ちゃんの言うとおり、本当にわたし…玲と付き合っていたんだ。


路地裏で出会ったのが初めてじゃない。

もっとずっとずっと前から、わたしと玲は繋がっていた。


真実を知った今――。

玲への想いがあふれ出す。


…玲に会いたい。


そう強く心に思った。


でも、わたしは監視され、玲は部屋から出られない。


――だったら。


わたしは覚悟を決めた。



…コンコンッ


そのとき、ドアを控えめにノックする音が聞こえた。