籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

わたしが病院のロビーへ向かうと、おとなしく裕一くんが待っていた。


わたしは、再び裕一くんといっしょにタクシーに乗り、不動月学園へと戻る。


タクシーから降り、寮へと戻る帰り道――。

わたしは、指輪の刻印を見つめながら歩いていた。


【R to M】

――玲から美鳥へ。


その瞬間、頭に鋭い痛みが走る。

まるで、頭を鋭利ななにかで貫かれるような。


「……っ……!!」


激しい痛みに立っていられなくなったわたしは、その場に崩れ落ちる。


「…えっ、ちょ…美鳥サン!?どうしたんすか…!?」


裕一くんのそんな声が、おぼろげに聞こえる。


だけど、どんどん声が遠のいていって――。

わたしは意識を失った。



* * *



「美鳥」


――わたしを呼ぶやさしい声。