籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

そう判断した玲は、わたしが玲の記憶を失ったことをきっかけに、わたしの前から姿を消した。


「それでも、玲はずっとお前のことを想ってた。だから陰からお前を守るために、心を殺してRULERへ行くことを決意したんだ」


そのときのRULERは今と同様、十座が総長になったことで暴走化していた。

そして、十座の道楽で始まったのが『姫狩り』。


いつか、わたしもその姫狩りのターゲットにされるかもしれない。

そうならないように、裏で十座を操るために、玲はRULERへ入り、十座に服従することで信頼を得て副総長になった。


「RULERの副総長になっても、玲はずっとお前のことを見守っていた。お前に危険が及ばないように」


そういえば、初めて路地裏で助けてくれたとき――。

あのときも、どこからともなく玲が現れた。