籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

お兄ちゃんの話を聞いて、わたしははっとする。


「それ、知ってる…!RISEの意味、前に玲が言ってたから」

「…玲?」


わたしの言葉に、お兄ちゃんが反応して顔を向ける。


「玲って…、井波玲か?」

「うん、RULERの副総長。前まで、わたしの世話役だったの。RULERは敵なのに、なぜか玲だけはそう思えない…不思議な存在で」


もう…しばらく会えてはいないけど。

でも、今でも玲との日々は鮮明に覚えている。


「…ところで、お兄ちゃんって玲のこと知ってるの?」

「えっ…」


一瞬、戸惑いの表情を見せるお兄ちゃん。


「そういえば…、玲もお兄ちゃんのことを知ってるような口ぶりだった…」


あれは、玲の看病をしているとき――。


『強いな、美鳥は』

『ま…まぁね!わたしは、お兄ちゃんの妹だから』