籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

やさしく微笑むお兄ちゃんを見て、わたしは一気に涙があふれた。

そして、すぐに駆け寄ってお兄ちゃんに抱きつく。


「おいおい、美鳥。いきなりどうしたんだよ?」


わたしの頭をなでるお兄ちゃん。

お兄ちゃんの、この…低くて落ち着いた声が好きだ。


「この前はしゃべれなかったから、今言うけど…。心配かけたな、美鳥」

「…もうっ、いいよ!お兄ちゃんが元気になってくれたら…それでっ」


わたしは涙を拭いながら、微笑んでみせた。


お兄ちゃんと話すことなんて、日常生活じゃ当たり前だったけど――。

お兄ちゃんがあんなことになって、わたしもRULERに囚われて、それが当たり前じゃなくなってしまった。


だから、またこうしてお兄ちゃんの声を聞くことができて、…本当にうれしい。


「あの〜、美鳥サン。ボク、また病室の外で待ってますよ?」