籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

――しかし。


『本来なら、今すぐにでもお前のすべてを奪ってやりたいところだが、オレさまとの式まで取っておいてやるよ』


タイムリミットは、2月29日の結婚式。


――わたしはその日、十座にすべてを奪われる。



* * *



玲とは一切会えない日が続いた。

わたしもなにか身体的・精神的処罰を受けたわけではないが、週に一度のお兄ちゃんのお見舞いさえもなかなか許可してもらえないようになっていた。


新しい年にもなり、お兄ちゃんが意識を取り戻してもう1ヶ月以上もたつが、お見舞いに行けたのは年末に一度だけ。


玲にも会えない、お兄ちゃんにも会えないという孤独な日々を送っていた。



そんなある日。


「美鳥サン、よかったですね。十座サンが見舞いへ行く許可を出してくれましたよ」