籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

…もしかして!


「またRULERがここへきたんじゃ…」


わたしが尋ねると、みんなは目を伏せた。

直接聞かなくても、この場の空気がそれを物語っていた。


「…美鳥ちゃんがくる1時間ほど前だ。やつら、昨日に続けてまたきやがった」

「そんなっ…」


今日は、ちょうどアジトでRULERに対しての話し合いをしていたというのに、まだ体制も整っていない中での二度目の襲撃。


「…反撃どころか、襲撃にたえるので精一杯だった。やつら、あらかた暴れまわったら気がすんだのか…満足そうに帰っていったよ」


後ろにあったコンテナに力なく腰を下ろす雅人くん。


RULERの脅威はRISEのメンバーの精神を蝕み、思い出してはみんな震え上がっていた。


「正直…もう一度攻められたら、オレ…やり合える自信ねぇよ…」