籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

…なんと裕一くんだった!


「な…なんで、裕一くんがっ…」

「お前は…、RULERから追放されたはずじゃ…」


わたしと玲は、驚いて言葉を失う。


そう。

玲の言うとおり、裕一くんはわたしにキスをしようとしたことが十座に知られて、RULERから追放された。


その裕一くんが、なぜここに…。


「裕一のやつ、あのあとオレに泣きついてきやがったんだよ。なんでもするから、もう一度そばに置いてほしいってな」


…裕一くんがそんなことを。


「もちろん信用していたわけではなかったが、傍からRULER全体を監視させるのもいいと思ってな。裕一には、秘密裏に動くように指示を出しておいた」


そうして裕一くんは、RULERのだれにも知られることなく、これまで十座の陰の駒として命令に従い続けた。