籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

よろめきながら床に倒れる玲。


「オレに忠誠を誓っている正直なお前なら話してくれると思っていた。だから、オレはこうして待ってやった!たが、お前はオレを裏切り、挙句の果てに美鳥を自分のものにしようとでもたくらんでいるのか?…あっ!?」


十座は玲の上に馬乗りになると、玲の顔を何度も殴る。


「魔が差して一度だけキスを…っていうくらいなら許してやるつもりだった。オレに尽くしてきた見返りとしてなっ。だが、一度や二度ならず、オレが西のやつらを潰しにここを離れている間に、美鳥のすべてを奪いやがって!!」


十座は、怒りのままに玲を殴り続ける。


――わたしは背筋が凍った。


しかし、恐ろしい十座の姿を目の当たりにしたからというわけではない。

なぜ、あの夜のことを十座が知っているのかということに恐怖を感じていた。