籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「…だったら、俺が十座さんよりも強ければ、意見してもかまわないんですね?」


玲の、十座を捉える瞳の色が変わった。

これまで忠誠を誓い、穏便に物事を解決しようとしてきた玲とは違って、明らかに十座に対して反抗的な目をしていた。


「お?やんのか?受けて立つぞ?」


明らかに十座が煽っているのはわかった。

十座には、自分のほうが強いという絶対的自信があったから。


「玲!…ダメだよ!」


わたしは玲の背中に叫ぶ。


玲が恐ろしく喧嘩が強いことは、この目で見たし、聞いたこともあるから知っている。

だけど、きっと十座には勝てない。


それは、玲自身が前に言っていたから――。


『何度も十座とタイマンを張ろうと考えた。でもそのたびに、なぜかこの右腕が…言うことを聞いてくれねぇんだよ』