籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

恐ろしいくらいに、にんまりとして笑う十座。

しかし、わたしにはとてもじゃないが笑えない。


「わかったなら、それに備えて今からオレのふさわしい妃となるために――」

「十座さん!それでは、あまりにも横暴では…!」


用事だけ済ませると、勝手に部屋から出ていこうとする十座を玲が呼び止める。


「あ?なんか言ったか、玲?」


玲を睨みつける十座。


「今回に関しては、これまでの妃候補たちとの遊びとは訳が違います…!結婚するというのなら、もっと慎重に物事を――」

「部外者が口を挟んでくんじゃねぇよ!」


十座は、玲の胸ぐらをつかむと怒鳴り散らす。


「オレよりも弱いやつが、オレと美鳥の話に意見すんじゃねぇ」


その言葉に、悔しそうに唇を噛む玲。

しかし、一瞬だけ目を伏せると、すぐに十座に視線を向けた。