籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

わたしから乾いた笑いがもれる。


「お前は、…それでいいのか?」

「…え?」

「十座の妃になって…、本当にそれでいいのか?」


真剣なまなざしでわたしを捉える玲。


そんな顔して…。

玲は…なにが言いたいの?


「…だって仕方ないでしょ。ここでは、わたしの気持ちなんて関係ないんだから…。それに、わたしが十座に逆らうことなんてできないし」


お兄ちゃんの意識が戻ったとはいえ、まだあんな状態のお兄ちゃんを人質に取られては、わたしは従うしかない。


「十座の妃になるって、十座と結婚…するんだよね?」

「…ああ」

「そっか、結婚か…。でもそうなったら、今よりも少しは自由になれるのかな。好きなところに行って、好きなことしたり…できるのかな」


今のこの不自由な暮らしから解放されるなら、十座との結婚もありかもしれない。