籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「さすが、美鳥さんだ!」


そんな声が飛び交うけれど、まったくわたしには響かない。

しかし、絶望するわたしにさらなる追い打ちがかかる。


「静まれ、お前ら!興奮するのもわかるが、報告はそれだけじゃねぇ」

「えっ!まだなにかあるんですか!?」

「教えてください、十座さま!」


そう言って催促するRULERのメンバーたちを悠々とした表情を浮かべて見下ろす十座。

間近でその顔を見ることになるわたしは、ごくりとつばを呑む。


「美鳥を妃候補No.1としたが、同時に今この瞬間をもって、美鳥を本命の妃として迎えることをここに宣言する!」


ほんの一瞬静まり返る玉座の間。

しかしすぐに、割れんばかりの歓声が沸き起こる。


耳をつんざくような雄叫びが鼓膜の中で響くけれど、わたしはというと十座のその報告に茫然自失した。