籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

なにをたくらんでいるのか、不気味なくらいにニヤリと口角を上げる十座。


「お前ら、よく聞けっ!」


すると、突然十座が玉座の間に響き渡るように声を張り上げた。

宴を楽しんでいたメンバーたちはピタリと会話をやめ、十座のほうを向き直る。


「この機会に、お前らに伝えておきたいことがある!」


そう言って十座は上着のポケットからなにかを取り出すと、それを見せつけるようにしてわたしの目の前に出す。

それは――、金色のしずく型のトップがついたチョーカーだった。


「…これって、茉莉花さんの……」

「そうだ、妃候補No.1の証。これをお前にやろう」


……えっ…。


唐突な十座の発言に、わたしは一瞬固まった。


「わ…、わたしにって…?」

「お前はもうNo.2なんかじゃない。オレの妃候補No.1にしてやる」