籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

その十座が、…数日ぶりに戻ってきた。


「十座さまが玉座の間でお待ちです。玲さんもどうぞお早く!」

「…わかった」


低い声でそう応える玲の服の袖を、わたしはきゅっとつまんだ。


玲が行ってしまう…。


そんなことを思ったら、一気に不安の波が押し寄せてきた。


わたしはいつの間にか、十座という猛獣が近くにいると思ったら、玲のそばにいなければだめになってしまっていた。


玲の服の袖をつまみながら、不安そんな表情を浮かべてうつむくわたしに玲が顔を向ける。


「俺は、玉座の間に行かなければならない。1人で部屋に戻れるな…?」

「…うん」


しかしそう言ったものの、結局玲といっしょに玉座の間までついてきてしまっていた。

少しでも長く…玲といっしょにいたかったから。


「目障りだったあいつらも、これで再起不能だ!お前ら、ご苦労だった。今日は好きに飲んで食え!」