籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「任せてください。それにしても、お兄さんもあなたも…よくがんばりましたね」

「は…はいっ。ありがとうございます…!」


先生のやさしい言葉に、思わず涙で言葉が詰まった。


今後はお兄ちゃんの状態を見ながら、いろいろと検査していくんだそう。

一時は命に関わる危険な状態にまで陥ったけど、意識も回復してもう大丈夫だと先生は話してくれた。


「…よかった、本当にっ」


お兄さんが目を覚ましてくれたことがうれしすぎて、とめどなくあふれ出した涙がまだ止まない。


「先生も言ってたが、1人でよくがんばったな」


見上げると、わたしの肩に手を添えた玲が穏やかに微笑んでくれていた。


「ううん、1人じゃないよ。わたしには、玲がついていてくれたから」

「べつに、俺はなにも…」


そう言って、玲は照れくさそうに視線をそらす。