籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「お前はここにいろ!俺が先生を呼んでくるからっ」

「ありがとう、玲…!」


その後、玲がお兄ちゃんの主治医の先生を呼んできてくれた。

先生もお兄ちゃんの手の反応を見て驚いていた。


「…奇跡だ。妹さんの声は、ちゃんとお兄さんに届いていますよ!」


先生のその言葉に、思わずわたしの目に涙が浮かんだ。


そして、ついに――。

ずっと閉じたままだったお兄ちゃんのまぶたが…ゆっくりと開いた。


「…お兄ちゃんっ!」


お兄ちゃんと目が合って、涙があふれ出す。


「越前さん!わかりますか!?」

「お兄ちゃん、聞こえてる…!?」


先生とわたしとで声をかけると、お兄ちゃんは少しだけど首を縦に動かした。


それは、わたしが待ち望んでいた瞬間だった。



「それでは先生、引き続き兄のことをよろしくお願いします…!」