籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

昨日の夜は、あんなに熱く激しく唇を重ねてくれたのに。


玲と過ごした夜が、わたしはなかなか忘れられなかった。

またあんなふうに触れられて、キスをしたい。


わたしはそう思っていたのだけれど、それ以来玲はわたしの部屋で夜を明かすことはなかった。


「美鳥の部屋へ必要以上に出入りするのを他のメンバーに見られるわけにはいかないからな」


玲はそんなふうに言うけれど、わたしには耳障りのいい言い訳にしか聞こえない。


久々のお兄ちゃんのお見舞いだってそう。

玲は淡々とした態度でついてくるだけ。


前みたいに、またわたしに対して冷たくなったわけじゃない。

だけどわたしは、2人きりのときくらいあのときみたいな関係になりたかった。


今日のお兄ちゃんも、いつもと変わりなく眠り続けている。