籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「…昔の夢を見たの。お兄ちゃんが『RISE』を創設したときの」

「『RISE』の…?」

「うん。お兄ちゃんとわたしがいて、あともう1人隣にいるんだけど…、なぜだか顔が思い出せないの。RISEの総長だから、わたしも知ってるはずなのに…」


するとそのとき、右手に温かい感触があることに気づいた。

見ると、玲と指を絡めるようにして手を繋いでいた。


右隣には、シャツがはだけた色っぽい玲がいる。

その姿を見て、一瞬にして顔がカッと熱くなった。


そういえば今のわたしも、玲と似たような格好をしている…。


恥ずかしくなったわたしは、頭から布団を被る。

しかし、すぐにその布団が剥ぎ取られる。


「今さら、なに恥ずかしがってんだよ?」

「だっ…、だって…」


昨日のことを思い出すだけで、まともに玲の顔が見れない。