籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「今日からオレたちは、暴走族『RISE』と名乗ることにする!」


そう言って、太陽に向かって指さすお兄ちゃん。


「『RISE』…かっ。なんかかっこいい名前だね!」

「だろ?オレたち2人で考えたんだ。オレが副総長で、こいつが総長」


お兄ちゃんは親指を立てて、わたしの右隣の人を指さす。


「でも、2人だけで暴走族っていうの?」

「2人だけじゃねぇよ。美鳥も『RISE』の仲間だよ」

「わたしもっ?…でもわたし、喧嘩なんてできないよ?」


そのわたしの言葉に、両隣の2人はクスクスと笑っている。


「妹に喧嘩させる兄がどこにいんだよ。心配しなくても、美鳥は『RISE』の姫。姫は、オレたち騎士(ナイト)に守られていればいいんだよ」


力強くうなずく2人の姿に、わたしも大きくうなずいてみせた。