籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

そんな羽ばたくことも許されない鳥籠の中だということも忘れて――。

わたしはその夜、玲の止まらない愛に溺れた。



――RISEの元姫とRULERの副総長。

それは決して互いを求め合ってはいけない、…禁断の恋だった。



* * *



わたしは久しぶりにお兄ちゃんの夢を見た。


並んで歩くわたしの左隣には、お兄ちゃん。

わたしが笑って見上げると、お兄ちゃんも微笑み返してくれる。


今とは違って髪が短いから、中学のときとお兄ちゃんだ。


お兄ちゃんとは反対側のわたしの右隣にもだれかいる。

お兄ちゃんと同様に、その人もわたしに向かって微笑んでくれている。


――だけど、まるでもやがかかっているかのようにほとんど顔が見えない。


ゆるんだ口元から、笑っている表情だということだけは読み取れるくらい。