籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

玲の吐息が耳にかかり、そのくすぐったさに肩をすくめる。


「わたしだって…おかしいの。まるで、自分が自分じゃないみたいで…」


ずっと体が火照って熱い。

玲に触れられるところ、すべてが痺れて熱を帯びる。


わたしは、玲の頬へ手を伸ばす。


「…玲のすべてを知りたい」


わたししか知らない玲を…知りたい。


それを聞いた玲は、ごくりとつばを呑む。


「どういう意味か…わかって言ってるのか?」


その問いに対し、わたしは頬を赤くしながらうなずく。


「もうとっくに理性なんてぶっ飛んでるから、そう言われたら…俺もう歯止めが効かねぇんだけど」


そう言って、悩ましげなため息をついた玲がわたしの体を抱き起こした。


「…ひゃっ」


突然体がふわっと宙に浮き、玲が軽々とわたしを持ち上げるものだから、思わず変な声が出てしまった。