籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「玲、…わたしを見て。わたし、玲のことが好きなの」

「違う。…それは、ただの気の迷いだ」

「そんなことない。これは気の迷いでも勘違いでもなく、わたしの本当の気持ち」

「だから…、やめろ!これ以上、お前に求められたら…俺はっ」


そう言って、玲はわたしを睨みつける。

だけどその目つきは、決して威嚇しようというものではない。


本能と理性の狭間で、玲の心が揺れ動いている。

わたしには、そんなふうに思えた。


「もう…本当にやめてくれ。このままだと――」

「玲は…、敵であるわたしのことは嫌い…?」


わたしの問いに、玲の動きが止まる。


玲がわたしを嫌いなら、…あきらめる。

わたしの想いは伝えられたから。


でも、玲がわたしと同じ気持ちというのなら――。


「…前にも言ったが、敵だろうとなんだろうと、お前を嫌いになるはずがない」