籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

十座に忠誠を近い、RULERにはなくてはならない存在まで上り詰めた男。


絶対に馴れ合ってはいけない。

ましてや、恋心を抱くことなど絶対にありえない。


――そのはずだったのに。


ここで玲と出会って、玲のやさしさに触れて、わたしを本気で守ろうとする玲を知ってしまった。

そのせいで、すでにわたしはおかしくなってしまった。


“玲は敵”


もうそんなしがらみなんてどうでもいいと思えてしまうくらい、わたしは今目の前にいるこの男のことが――、好きだ。


わたしは、口元を塞いでいた玲の手をそっとのける。

そして、玲を見つめる。


「玲、好き」


静かにつぶやいたその声に、玲ははっとして目を見開ける。


「…やめろ」


そうして、玲は顔を背ける。

しかし、わたしは語り続ける。