籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

病室から出てきた看護師さんの腕を捕まえる。


「妹さんですね。今、先生が処置を行っておりますので、しばらくここでお待ちください…!」


そんなこと言われても、落ち着いて待ってなんていられない。

半分空いた病室のドアからは、緊迫した中の空気が伝わってくる。


「先生!心停止です!」

「すぐにAEDの準備を!」


お兄ちゃんの胸元のボタンが開けられ露わになった胸に、先生が両手に握った医療器具を押し当てる。


「下がって!」


先生のその声のあとに、お兄ちゃんの胸が大きく上下する。


「ダメです…!心拍戻りません!」

「もう一度!下がって!」


電気ショックにより、人形のようにぐにゃりとしなるお兄ちゃんの体。


「…お兄ちゃん!…お兄ちゃんっ!!」


病室へ入ろうとするわたしを看護師さんが止める。