籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

RULERの副総長である玲が、姫狩りにあって連れてこられただけのRISEの姫のわたしに、どうしてこんなにも思い入れしてくれるのかはわからない。


思い返せば、玲は敵であるはずなのに、何度もわたしを助けてくれた。

守ってくれた。


さっきだって、あの場に玲が入ってきてくれなかったら、きっとあれ以上のことが待っていたことだろう。


だから、そんな顔しないで。

涙も流さないで。


いつだって玲は、唯一のわたしの味方だったんだから。


「…俺がっ。俺のせいで、お前が――」


拳で床を何度も殴る玲。

そんな玲の姿を見ていられなくなったわたしは、玲の首に腕を伸ばすとぎゅっとやさしく抱きしめた。


「『俺のせいで』…なんて、そんなこと言わないで。玲がわたしを守ろうとしてくれているのは、十分わかってるから」