籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

こうなることは、RULERの一員であるなら望んでいたことじゃないの…?


それなのに、まるで愛しい人を無理やり奪われたかのようなその表情は――なぜ?


「玲、顔を上げて」


わたしがそう声をかけるが、玲は一向に顔を上げようとしない。


「玲…!」


わたしがもう一度呼ぶと、渋りながらもゆっくりと顔を上げる玲。

その瞳は、なぜだか潤んでいた。


今にもこぼれ落ちそうな涙を必死にこらえている表情だ。


「『命にかえてもお前を守ってやる』って言ったのに、俺はなにもっ…」


何事にも冷静でクールな玲は、涙なんて絶対に流すような人間ではないと思っていた。

だからこそこんな玲の姿を見て、わたしは胸が打たれた。


玲は、わたしのことでこんなにも悩んで苦しんで、不甲斐ない自分を責めている。