〈越前美鳥さんの携帯番号でよろしいでしょうか!?〉
〈はい、そうですけど…〉
てっきり、入院の手続きがまだ済んでいないとかいう催促の電話かと思いきや――。
〈お兄さんの越前壮馬さんの容態が急変し、非常に危険な状態です!今すぐこちらにいらしてください!〉
* * *
――これは、昨日の雅人くんからの電話の続きなのだろうか。
再びわたしは生きた心地がしないまま、この病院にいる。
「越前さん!聞こえますか!?」
「…先生、心拍下がってます!」
病室では白衣を着た先生が処置しながら、ベッドにいるお兄ちゃんを囲むようにして看護師さんたちが慌ただしく動いている。
まるで危険を知らせるような甲高い警告音がモニターから常に鳴り響いている状態。
「あ…あの、兄はっ…」
〈はい、そうですけど…〉
てっきり、入院の手続きがまだ済んでいないとかいう催促の電話かと思いきや――。
〈お兄さんの越前壮馬さんの容態が急変し、非常に危険な状態です!今すぐこちらにいらしてください!〉
* * *
――これは、昨日の雅人くんからの電話の続きなのだろうか。
再びわたしは生きた心地がしないまま、この病院にいる。
「越前さん!聞こえますか!?」
「…先生、心拍下がってます!」
病室では白衣を着た先生が処置しながら、ベッドにいるお兄ちゃんを囲むようにして看護師さんたちが慌ただしく動いている。
まるで危険を知らせるような甲高い警告音がモニターから常に鳴り響いている状態。
「あ…あの、兄はっ…」



